岸田文雄前総理に爆発物を投げ込んだとして起訴されている男に、担当検事が「あなたは小学校低学年くらいの知識」などと尊厳をおとしめるような発言をしていたことが分かりました。

　兵庫県川西市の木村隆二被告（２５）は去年４月、和歌山市の漁港で岸田前総理の近くに手製の爆発物を投げ込んだなどとして、殺人未遂など５つの罪に問われています。

　事件をめぐっては、和歌山地検の男性検事が、被告の人格をおとしめるような発言を繰り返した疑いが浮上。弁護人によりますと、男性検事は「あなたは小学校低学年くらいの知識」「逮捕されても誰も困らない」などと発言し、黙秘を続ける被告に１日に７時間以上も取り調べを続けたということです。

　最高検と和歌山地検は「回答を差し控える」などとしています。