女性との性的関係をめぐる裁判で和解した岸和田市長。説明を一転し女性と不倫関係にあったことを認めました。
(岸和田市 永野耕平市長 12月6日)「一般女性の方と不適切な関係、不倫の関係にありました。このことについては認めて、心から謝罪をさせていただきたいと思っています」
このように述べ、約2秒間、頭を下げた大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)。永野市長をめぐっては、府内に住む女性が約1年半にわたって繰り返し性的行為を強要されたとして提訴し、今年11月、大阪地裁は永野市長が女性に対して優越的な立場にあり「性的関係を持つことは自制すべきとの非難は免れない」と指摘していて、裁判は永野市長が謝罪して解決金500万円を支払うことで和解が成立しています。
これまで永野市長は「訴訟記録の閲覧制限」などを理由に詳細を話していませんでした。
(永野耕平市長 12月3日)「内容は言えない。ただ(賠償)責任があるとされていませんから、それは当然、性加害についてもないということです」
永野市長に対し、所属する大阪維新の会は4日、「説明が果たされていない」として離党勧告処分を出しました。こうした中、永野市長は6日、一転して和解内容を公開。女性と不倫関係にあったことを認めました。
(永野耕平市長)「(Q市長という立場で不倫をしたことについて?)極めて不適切だと思っています。未来志向で、将来に向けて、みんなが前向きになれるような解決を目指そうということで和解についての話し合いがなされた。僕の方も相手方もどっちもある程度我慢したりとか折れたりとか、そういうことのなかで和解は成立していると思う」
一方で、女性に対する性加害は無かったとし、交際は「対等な関係だった」と強調。セクハラに当たるのではないかとの質問には、「和解内容に明記されていない」として否定しました。
では、解決金500万円が一体何のお金だったのかと問われると…
(永野耕平市長)「損害賠償についての法的責任はないと説明させていただいています。精神的なお互いの負担や、お互いの人生の幸福度、そういうことを考えると僕が少ししんどい思いをしたとしても、支払って解決するのであれば有意義なんじゃないかと感じました」
維新は今週末までに綱紀委員会を開き、永野市長から事情を聞いた上で最終的な処分を決める方針で、維新の判断が注目されます。