女性との性的関係をめぐる裁判で和解し、大阪維新の会から離党した大阪府の岸和田市長に対し、岸和田市議会がさきほど不信任決議案を提出しました。
岸和田市議は24人。このあと討論、投票を経て、18人以上(4分の3以上)が賛成すれば可決となります。
■「不倫関係にあった」離党して市長続投の意向
岸和田市の永野耕平市長(46)は、女性と性的関係をめぐって裁判になり、先月、解決金500万円を支払うことなどで和解が成立。
永野市長は「女性と不倫関係にあった」と認めつつも、性加害は否定する内容の記者会見を実施。これを受けて、所属する大阪維新の会は、「一定の説明」とし、除名処分ではなく、離党勧告処分と決定しました。
そして市長は離党して、続投する意向を示しました。いっぽう、岸和田市議会は閉会日まで市長の出席を認めないなどとし、事態は収まっていません。
20日、閉会日の市議会にも、市長の姿はありません。そして市議会はきょう、永野市長に対する不信任決議案を提出しました。
理由として、『市民の代表である議会に対し説明を怠りながら、所属政党には説明するという、市長という公人にあるまじき行為』また、『庁舎前などでは、市長辞職を求める市民からの声が連日あげられており、まさに岸和田市は、大混乱の異常事態であると言わざるを得ない。その混乱を招いた市長の責任は重大』などとしています。
市議は24人いて、関係者によりますと、4分の3の18人以上が賛成して、不信任決議案は可決される見通しです。
■市長の選択肢は…
可決された場合、永野市長は、市議会を解散するか、失職するか、あるいは自ら辞職するか、などの選択を迫られます。
市長はきのう、「提出されたら、しっかりそれを受け止めた上で考えていきたい。(Q辞職の選択肢は?)辞任はしないとずっと言ってきたと思います」と話していました。