小林製薬の紅麹サプリをめぐる健康被害を調査している大阪市は12月26日、大阪工場の衛生管理の実態を報告し、青カビ混入の要因を推定しました。
これまで厚生労働省などは、小林製薬の工場内で、紅麹菌の培養時などに、青カビが外部から混入した可能性があると指摘していました。
26日の会議で大阪市は、紅麹菌の培養状況を確認するため、工場内で従業員らが定期的なサンプリングを行ったタイミングなどで、工場内に存在していた青カビが混入した可能性があると指摘しました。
また、おととし9月から12月ごろは、紅麹菌の培養エリア内で工事が行われており、その期間中も培養が続けられていたということです。
さらに、紅麹菌を培養するドラム缶に経年劣化で亀裂が生じ、外への空気漏れが複数確認されたということです。
ただし、これらが青カビ混入の直接要因となったとまでは決定づけられませんでした。
また、回収した商品について、大阪市は当初、食品衛生法に基づく廃棄命令、つまり「行政処分」する方針でしたが、小林製薬が紅麹事業から撤退してることなどを踏まえて、法的拘束力を持たない「行政指導」に方針転換することも決まりました。
来年1月にも、市職員立会いのもと、まずは41万個あまりを廃棄する予定です。