神戸の須磨学園高校が、いじめ重大事態の報告を兵庫県や被害者にしていないことがわかりました。

 いじめを訴える生徒の代理人弁護士によりますと、2022年10月、神戸市須磨区の須磨学園高校に通っていた生徒は、同級生からSNS上に「死ね」や容姿などを強く否定する言葉を3回投稿されて心療内科に通院。その後、転校を余儀なくされました。

 学校が設置した第三者委員会はこれらを「いじめ重大事態」に認定した上で、去年10月に学校の対応が不適切だったとする調査報告書をまとめていますが、学校は国のガイドラインで義務付けられている県や被害者側への調査結果の報告をいまだ行っていないということです。

 学校側は「報告書を去年12月に受け取った」としていて、「今は内容や今後の対応について検討している段階で、検討が終わり次第、ガイドラインに沿った対応をする」としています。