ほかの候補を応援する「2馬力選挙」。兵庫県選挙管理委員会が国会で規制を求めました。

 (兵庫県選挙管理員会 永田秀一委員長)「現行法では限界があり所要の法整備が必要ではないか。この法案を一刻もはやく成立させていただきたい」

 国会で法規制の必要を訴える兵庫県選挙管理委員会の委員長。
 
 去年の知事選ではNHK党の立花孝志党首が、自身の当選を目的とせずに斎藤知事への応援を表明して立候補し、いわゆる「2馬力選挙」に当たるのではないかとの指摘されています。

 こうした事態を受け、公職選挙法の改正案が与野党共同で提出され、附則には、「2馬力選挙」について必要な措置を講じることや、SNSで偽情報が拡散している状況に対応することが明記されました。

 (兵庫県選挙管理員会 永田秀一委員長)「いま先生方の力でなんとか法的に規制をかけないと全国にこの問題が広がっていくと選挙そのものが混乱を起こしてしまって、そんな選挙はふつうありえないこと」

 また、改正案には去年の東京都知事選で選挙と関係ない内容がポスターに記載された問題などを受け、品位を損なう内容の記載を禁止する規定が設けられました。

 改正案はいまの国会で成立し、夏の都議選や参院選から適用される見通しです。