兵庫県・斎藤元彦知事の告発文書をめぐる一連の問題で、告発者の私的情報を記したとされる文書や、非公開で行われた百条委員会の音声データを、NHK党の立花孝志氏に提供したという兵庫県議らが2月23日に記者会見を行いました。

 23日、神戸市内で会見を開いた維新所属の岸口実県議、増山誠県議、白井孝明県議の3人。いずれもNHK党の立花孝志氏への情報提供に関わったとして党が調査しています。

 百条委員会で副委員長を務めた岸口県議は、民間人の知人とともに立花氏と面会し、今年1月に亡くなった竹内英明元県議を「印象操作の黒幕」などと名指しした文書を提供したと認めました。

 (維新 岸口実県議)「私から立花氏に渡ったのは否定できません。(Qこの文書を誰が作成したか、どういった状況で作られたか確認は?)しなかったです。(Qなぜせずにそういう場所に行った?)文書をどなたがお作りになったかは聞くべきではないと感じました」

 また、増山県議は同じく百条委員会のメンバーで、非公開で行われた片山安孝元副知事への証人尋問を録音し、知事選の告示直前に立花氏に提供したことを認めました。増山県議が提供した音声データは、告発を行った元県民局長の私的な情報について片山元副知事が発言する場面を含み、立花氏が公開・拡散しました。

 自身の行為についてルール違反だったと陳謝し、離党する意向を示した増山県議。一方で、立花氏がSNS上で発信していた元県民局長に関する真偽不明の情報については、次のように持論を述べました。

 (維新 増山誠県議)「私なりに、信用のおける情報(源)から得ていますので、ありうる、可能性があるというふうには思っています。私は今でも立花氏がデマを言っていたとは認識しておりません。(Q増山県議にとって立花氏はどういう存在?)メディアの一端を担っている方という認識です」

 兵庫維新の会は24日、党紀委員会を開き、岸口県議と増山県議から聞き取りを行いました。

 (維新 増山誠県議)「(きょう説明したことは)きのうの会見のとおりですね。また外に漏らしてはいけないことを漏らすことになってしまいますので(言えない)」

 2人への処分は早ければ25日にも決まる見通しです。