路上売春対策で道路を黄色く塗って約3か月。その効果は?

 ラブホテルや飲食店が立ち並ぶ大阪・梅田の兎我野町エリア。ここで社会問題になっていたのが、売春目的で路上で客待ちをする、いわゆる『立ちんぼ』です。去年はこの一帯だけで18人が客待ちの疑いで逮捕されました。

 こうした状況に去年12月、地元の住民や警察などが対策に立ち上がりました。路地を100mに渡って黄色く塗って、明るい印象を与えることで、客待ちをしにくい雰囲気を作り出そうとしたのです。また、水族館をイメージしたかわいらしい絵も貼りつけました。大きな話題にもなった対策から約3か月。その効果は…?

 (大阪府警曽根崎署 北川龍生活安全課長)「施策する前と黄色くする後で言えば、この佇立数から88%の女性の数が減った。それは本当に地域の皆さんの尽力の成果だと思います」

 警察によりますと、対策の実施前は平均7.4人が客待ちをしていたということですが、実施後は平均0.86人にまで減少したということです。

 (地元住民)「これまで女性や子どもたちが本当に通ることがなかなか難しかった。(対策をして)通れるようになったという現実が、地域にとっては本当に最大の喜び。これに尽きるんじゃないかと」

 警察は3月12日、新たに街灯を設置。水族館をイメージした絵を壁にも貼り付けるなど対策を強化しています。