奈良県警の20代の男性巡査が、大みそかに一般道で法定速度を83キロオーバーする133キロで車を運転し、赤信号を無視して歩行者と接触する事故を起こしたなどとして停職1か月の懲戒処分をうけました。男性巡査は「朝から仕事があったので早く帰りたかった。これまでも(速度超過が)何度かあった」などと話しているということです。
奈良県警によりますと、県内の警察署に勤務する20代の男性巡査は、去年12月31日午前0時過ぎ、大阪府の一般道で車を運転し、法定速度が50キロに定められた場所で、83キロオーバーの133キロで運転しました。また信号のある交差点で、赤信号を無視し、横断歩道を渡っていた20代の男性の右腕と左側のドアミラーを接触させました。男性は右腕を打撲する軽傷です。他にも踏切を通過する際に、直前で停止しなかったということです。
男性巡査がその日に上司に事故を報告し、発覚しました。男性巡査は、奈良から大阪府内に友人を送って行った帰りで、聞き取りに対し、「この日の朝から仕事があったので早く帰りたかった。これまで何度か(速度超過が)あった」などと話しているということです。また「自分の身勝手な運転で被害者の方にケガをさせてしまい、また多くの人に迷惑をかけ申し訳なく思っている」などと話していて、26日付で依願退職したということです。
奈良県警は「警察への信頼を損ねる行為で誠に遺憾であり、関係者や県民の皆様に深くおわび申し上げます。職員に対する指導をより一層徹底し、再発防止と信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。