小林製薬の新たな経営陣が決まりました。28日の午前10時から始まった定時株主総会では、冒頭山根社長が「数多くの方にご迷惑ご心配をおかけし、申し訳ない。謝罪と補償を最優先事項として対応させていただきたいと考えております」と挨拶しました。

 総会では新任8人を含む取締役10人を選任することなどが決まったいっぽう、取締役会の議長を原則社外取締役が務める案については否決されました。

 小林製薬の紅麹を使ったサプリメントによる健康被害をめぐっては、摂取後に亡くなった137人が死亡との因果関係の調査対象になっていて、小林製薬は新しい経営体制について「信頼回復に向けて社外の視点を入れるため」としています。

 このあと取締役会が開かれ、去年8月に就任した山根聡氏(64)が社長を退任し、執行役員を務めている豊田賀一氏(60)の社長就任が正式に決まる方針です。