天台宗の女性僧侶が求めていた不服申し立ては行われず処分が確定しました。
天台宗の女性僧侶・叡敦さん(50代)は四国の寺の住職(60代)から「逆らうと地獄に落ちる」などと脅され、約14年間にわたり日常的に性的暴行などを受けたと訴えていました。
叡敦さんは、この住職を紹介した天台宗の最高位である大阿闍梨(80代)と住職(60代)、2人の僧籍取り上げを求めましたが3月、天台宗内の裁判所である「審理局」は住職は「罷免」処分としたものの僧籍は取り上げず、大阿闍梨については「処分に該当しない」と判断。
叡敦さんは宗務総長に対し不服申し立てをするよう求めていましたが、天台宗は16日、宗務総長が不服申し立てをせず処分が確定したと明らかにしました。
叡敦さんの代理人弁護士は「今回の判断は大変残念。今後については叡敦さんと相談して決めます」としています。