卑弥呼のペットかもしれない?古墳時代にいたとされる犬の復元模型が完成しました。
2015年、奈良県桜井市の纒向遺跡で犬の骨140点あまりが出土しました。これを受け、市の研究センターなどは、3Dプリンターを用いて骨のレプリカをつくり、粘土で肉付けするなどして5年をかけて復元したのです。犬の「復元模型」は引き締まった口元に凛々しいまなざし。すらりと伸びた足で佇む茶色い犬。1800年前の古墳時代にいたとされるものです。
桜井市によりますと、復元された犬は1歳半以上の若いメスで、古墳時代前期に中国大陸からもたらされた可能性があるということです。
そして、注目すべきが、骨が見つかった場所。纒向遺跡は邪馬台国があったとされる最有力候補地ですが、犬の骨が見つかったのは遺跡内でも位の高い人物が住んでいたとされる場所。
そう、女王・卑弥呼の王宮だった可能性も指摘されているのです。つまり、この犬は卑弥呼が可愛がっていたペットだったかもしれない…そんなロマンのある話なんです!
今回の事業に桜井市の市長は…
(松井正剛市長)「柴犬を飼っていたので、ぱっと見るとよく似てるなと。卑弥呼になったつもりで頭をなでてみたいなと。『邪馬台国の卑弥呼の宮殿跡から発見された犬だ』と、『国の始まりは桜井市』ということも含めてアピールしていきたい」
復元模型は23日から桜井市の埋蔵文化財センターで展示されます。