大阪・関西万博のパレスチナ・パビリオンに待望の展示品が届きました。
パレスチナ・パビリオンの一角に置かれたダンボール。Osaka,Japanと書かれたその箱から工芸品が取り出され、一つずつ展示台の上に置かれていきます。
1年半の間で5万人を超える人が命を落としたイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘。
大阪・関西万博では当事者であるパレスチナもパビリオンを出展していますが…パレスチナによりますと、パビリオンで展示する工芸品などをイスラエル経由で送ろうとしていましたが、イスラエル側の許可が得られず港に留め置かれたため、これらの展示ができないままとなっていました。
(駐日パレスチナ常駐総代表部 ワリード・シアム大使)「イスラエルが許可しないので船で輸送することができません。そのため空輸に切り替えました。先行きは不透明ですが届くことを願っています」
イスラエルは留め置いたことを否定していますが、展示品にはその後、輸送の許可が下り、23日夜、会場に到着しました。オリーブの木に人や動物を丁寧に掘り込んだ木工細工や、色鮮やかなデザインが施された陶磁器など展示を予定していた伝統工芸品の約7割が届きました。
(来場者)「今の国際情勢がとっても気になっていたので、見てみたいなと思って来ました。個人的には(展示を)見られて良かったなと思っています」
待ちに待った展示品の到着にパレスチナ・パビリオンの担当者は…
(パレスチナパビリオン ラファット・ライヤーン担当マネージャー)「展示物が届いて本当にうれしいです。これを見た人にパレスチナやそこに生きる人々が存在しているということを感じてほしい」
パレスチナ・パビリオンは共同館の中にあり、予約なしで見学することができます。