MBS(毎日放送)

ONE NUMBER

2021年9月 7日(火)放送分

プロボクサー
寺地拳四朗

WBC世界ライトフライ級王者の寺地拳四朗。
現在、8度の防衛記録を持ち18戦18勝無敗。
ボクシング界の金字塔である具志堅用高の防衛13度の記録に最も近いと言われる現役世界王者だ。

今回はナビゲーターの伊沢拓司が、拳四朗が選ぶONE NUMBERを予想した。減量にまつわる数字か、1ラウンド3分にまつわる「3」か、3分を秒数で「180」か…。果たして、拳四朗はどんな数字を選んだのか。

拳四朗の9度目の防衛戦は、9月10日(延期)に予定されていた世界ランキング1位の矢吹正道。7月6日にあった記者会見では、矢吹が「自分がKOで勝てる。テレビで見るほど大した選手じゃないなと思いました」と挑発。それに拳四朗は「どこを見て言っているのか。別にKO狙いにいかへんし」と笑顔でどこ吹く風。その真意を拳四朗は「いかに失敗を誘うか。相手が失敗したら倒れるし、失敗しなかったら判定までいく。淡々と闘っている感じ。作業のような感じ」と話す。

元3階級制覇の世界王者・長谷川穂積も「ボクシングをよく知ってる。距離を把握する能力が長けている。見た目以上にやりにくくて、強い選手」と絶賛。拳四朗の練習をのぞいてみると、棒を使って距離を一定に保つように練習していた。相手との距離感、自分の距離を体に染み込ませるように鍛えていた。その距離こそ、拳四朗のONE NUMBER。相手との間合い「80」㎝だ。

その距離感がどれほど絶妙なのかーー。伊沢は直近で拳四朗と対戦した久田哲也に聞いてみることに。久田は「攻めた分だけ下がられて、こっちが下がったら詰めてくる。常にプレッシャーをかけられているような感覚はある」と肌で感じた拳四朗の強さを解説した。

しかし、拳四朗は9度目の防衛戦直前に新型コロナウイルス感染。注目の防衛戦は9月10日から9月22日に延期された。拳四朗は番組にコメントを寄せ、「ご心配とご迷惑をおかけしてすみません。しっかり治して、皆さんの前で試合ができるようにトレーニングを再開したい」。さらなる高みを目指して、ここで足踏みするわけにはいかない。磨き、鍛えあげた「80」㎝の距離感で孤高の存在になる。

【プロフィール】
1992年1月6日生まれ。京都府城陽市出身。
父の寺地永さんは元日本ミドル級王者、OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者。
2014年にプロデビューし、6戦目で日本ライトフライ級王者に。
2016年の8戦目に東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦で2冠達成。
2017年5月にWBC世界ライトフライ級王座に挑戦。
ガニガン・ロペス(メキシコ)に勝ち、世界王者に輝いた。
現在プロ18戦18勝無敗で防衛記録は「8」。

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