MBS(毎日放送)

ONE NUMBER

2022年3月 1日(火)放送分

オリックスバファローズ
杉本裕太郎

オリックスのラオウこと、杉本裕太郎。2021年シーズンに大ブレイクした遅咲きの大砲だ。そんな杉本が選んだONE NUMBERは「1」。今シーズン、真の強打者を目指して「OPS1超え」を目指すという。


スタジオではナビゲーターの伊沢拓司がOPSについて解説。OPSとは出塁率と長打率を足した値で、打者がチームの得点増にどれだけ貢献したかということを表す指標だ。伊沢はOPSがアメリカでどうやって生まれたか、また杉本が目指す「OPS1超え」がいかに難しい数字なのかを説明した。


そんな杉本のキャンプに密着。30歳になったベテランは、自らのペースで調整できる2軍からキャンプをスタートさせた。ただ、キャンプに密着していると豪快なバッティング練習よりも地味なトレーニングが目を引く。ゴムバンドを足につけて歩くだけ、メディシンボールを壁にぶつけるだけ。それらを探ってみると、ここに覚醒の秘密があった。


4年前から自主トレで通う広島県のジム。メジャーリーグから高校野球、少年野球まで幅広く指導実績のある高島誠トレーナーの下、才能は開花する。ゴムバンドやメディシンボールのトレーニングは、この高島トレーナー直伝のもの。190センチ、104キロの大柄な体格を十分に使えていなかったところを修正し、体の使い方をとことん学んだ。そして、4年前からコツコツ積み上げてきた成果が昨年に大爆発した。

さらに、今シーズンから秘密兵器を投入する。課題の一つである内角への対応に向け、高島トレーナーがアメリカから取り寄せた「シークエンスバット」という持ち手が2つに分かれているバットを1月から使い始めた。

試行錯誤を繰り返すホームラン王。「1年だけ」と言わせないためにも、OPS1超えという高いハードルに挑む。

【プロフィール】
1991年4月5日、徳島県出身。
小学生で野球を始め、中学は軟式。
徳島商では投手を務めるが、甲子園での登板は叶わず。
青山学院大では外野手に転向。卒業後はJR西日本に入社した。
2016年オリックスのドラフト10位で入団。
2軍生活が長かったが、2021年に覚醒。
ホームラン王に輝き、ベストナイン選出、クライマックスシリーズMVPに日本シリーズ優秀選手賞と表彰ラッシュだった。
北斗の拳の大ファンで、ファンには「ラオウ」の愛称で親しまれる。

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