特別企画 ドラマを120%楽しむ特別企画。【監督自らの解説】
〜監督からドラマが大好きなあなたへ〜 「ピュア・ラブ」をもっと楽しく見ていただくために、ドラマ作りの裏側をチョッピリ公開。
ネタバレする可能性があります。ご注意ください。 →[ この週のあらすじ ]
第21話

この回が放送されるのは12/23(月)祝日です。学校は冬休みに入ります。
PARTTで10代の方々の支持を多くいただいたことを肝に銘じ、この回を演出しました。
このドラマが、年齢を問わず幅広く共感を得られたのは、「相手のことを純粋に想う」、つまり「純愛」の部分だと思っています。
「自分の強い想い」と「相手に対する想像力」――バランスの難しい心の内面を二人が吐露するシーンがあります。
いわゆる芝居どころですが、きっと視聴者の方それぞれに心の琴線に触れる部分があると思います。
ところで、そのシーンで陽春は木里子に「あるもの」をプレゼント(お土産)として渡すのですが、さりげなく後につながっていきます。忘れないでくださいね。とても陽春さんらしいですよ。
そして、季節は4月になります。「かたつむり」の前にも桜がほころびます。

第22話

前回登場した転校生・花岡未央とルナ・裕太の関係が見物です。
このドラマの面白いところの一つとしてサブプロット(たとえば、戸ノ山・牧子、ルナ・裕太、典美らの話)にも「恋」の話が散りばめられていることがあげられます。
優れたサブプロットは、主人公のキャラクターやドラマ自体のテーマを膨らませます。そして、そんな中でも重要な役割を果たしていく佐竹がとうとうあるアクションをおこします。
そのシーンは放送を観ていただくとして、実はその次のシーンが大変でした。
「かたつむり」に大勢の登場人物がおしよせるシーンなのですが、そのシーンを収録する前に戸ノ山さんをこっそり呼び出しまして、ある打合せをしました。「お茶」や「おしぼり」や「料理」を出す段取りの打合せなのですが、長いシーンを何台ものカメラで一気に撮る場合、一つタイミングが狂うと大変なのです。
戸ノ山さん、忍さんいつもいつもお見事です!

第23話

冒頭で木里子と周作が「菊乃さんの友達が亡くなった話」をします。
一見、何も関係のない話に思えますが、見ている人の心理として、何となく意識下に「人の死」というイメージが残ります。
――後半、久しぶりに登場の白井先生が木里子の体について「ある情報」を持ってきます。
帯ドラマは積み重ねです。何気ないようで物語は進んでいるのです。
ところで、6年2組では、前回の冒頭で「前フリ」してあった「作文」が返却されます。
意外な子がステキな作文を書いていますよ!あと、これまた久しぶり登場の「柳田真(まこと)」に注目です。一体何をしにきたのでしょうか?

第24話

この回は、戸ノ山さんが世の中の女性の気持ちを代弁したり一人芝居をしたり大忙しです。ところで、戸ノ山さんといえば「明石焼き」。ここで「かたつむり風明石焼き」の作り方を少し教えてしまいましょう。
1. 小麦粉と浮き粉(じん粉)を水で溶かし、塩・醤油を加え保冷する。
  (→浮き粉が多いほどトロトロになる。この配分がかなり難しい!)
2. 昆布などでとった出汁と卵を、1の生地の素に加えて混ぜる。
  油をひいた銅板に流し込み火をかける。角切りのゆでたタコも入れます。
  ひっくり返して「いい感じ」のところで出来あがり!板の上にのせる。
3. 「かたつむり」ではドラマ的な段取り上ポットにあったかい出汁が入っていて、すぐに出せるようにしてある。
  三つ葉を加えて食べる。
「かたつむり風」は少し堅めです。
忍さんと戸ノ山さんの動きに注目して下さいね。

第25話

年内最後の放送です。ドラマ的にも大きく物語が動きます。
再び佐竹にプロポーズされ陽春への想いをつのらせつつも微妙な女心を見せる木里子――。
その木里子に「変化」がおこります。そのシーンは、小田さんとスタッフの心意気が詰まっています。
あまり多くは語りませんので放送に注目して下さい。視聴者の皆さんが胸をつまらせたまま年を越すと思うと心苦しいのですが、是非来年のピュアラブUを楽しみにしていてください。
乞うご期待!新年は1月6日(月)からです!