学生時代の友人や会社の同僚と食事に出かけたりしながら、ほとんどは家族と一緒に過ごしています。ユニバーサルスタジオジャパンの年間パスポートを購入して、多い時は週に1回の頻度で朝から晩まで家族でUSJで過ごしヘトヘトになったこともありました。
最近は子どもがヒーローごっこにハマっているので、敵役として1日に10回は倒され続ける日々です。そうして仕事を忘れて家族との時間を満喫することでリフレッシュしつつ、さらには思わぬ視点で物事を見ることもできるのでそれがまた業務に生かされるときもあります。
いろいろな番組の視聴率を調べて、継続か終了かを検討し、次の期間で放送する番組表を構成する。“編成”と聞くと、こんな仕事を想像する方がいらっしゃるかもしれません。
確かに、それも仕事のひとつ。私も今、視聴率の改善をテーマに、番組のプロデューサーと意見を交わすことが多々あります。
ただ、編成は、ジャッジをするだけの存在ではありません。番組づくりの現場と運命共同体みたいな位置づけだと思っています。
プロデューサーとの会議で多いのは、タイムテーブルごとに割り出した視聴率の詳細データを共有して、良かったところ、成果が出なかったところを伝えること。
ただ、杓子定規に結果を提示することはしません。全体的に苦戦していたら、そのなかでも良かったところを探して「厳しい結果のなかでも、ここは数字を取れていました。ありがとうございます」と伝えるようにしています。
というのも、プロデューサーをはじめとする番組づくりの現場の皆さんは、本気で番組制作に向き合っている。そのストイックさは、心から尊敬できるものだし、もっと称賛されるべきもの。だからこそ、いいところがあれば、ひとつでも多く伝えたい。
提示するデータにも、尊敬と思いやりはすごく大切。これは、私の信条です。
前段で、番組の視聴率調査や改編に携わることを「仕事のひとつ」とお伝えしましたが、もちろん理由があります。編成は、いろいろな部署とかかわりを持つ仕事。
たとえば営業部と連携するときは…これは、私自身が営業部に所属していたときの経験談に基づいてお伝えします。
当時の私が編成に期待していたのは、事故がなく、スポンサーにとってより効果的な放送を実現することです。
たとえば、とあるスポンサーとの契約があるなか、それが、何らかの原因で、違う時間に放送された。さらには放送されなかった。そのような事故を防ぐことを踏まえたうえで、スポンサーの満足度が高いCM枠を探してもらう。
放送される番組や時間帯によって、CMのイメージはガラリと変わります。振り返ると、編成は、営業の良き相談相手、という印象でした。
これが制作や人事などまた別の部署との仕事になると、編成の業務内容はさらに変わります。テーマも、クライアントや放送だけではなく、番組や会社・組織など、多岐にわたります。
あらゆるセクションとつながり、取りまとめて、よりよい放送と会社を目指すのが、編成の大きな役目のひとつなのです。
制作部や営業部とのかかわりを例に編成の仕事を紹介してきましたが、共通するのは、縁の下の力持ちである、ということです。どの部署と連携するにしても、自分たちが最前線に立つことは多くありません。
かかわる人たちが、気持ちよく、能力を最大限に発揮できる場をつくるのが編成の役目。MBSのなかでも、利他的なセクションです。
一番の喜びは、私と一緒に仕事をした人が称賛されること。番組の視聴率が伸びてこのプロデューサーが褒められた、あの営業が大きなスポンサーを獲得した、というように。
最近でも、嬉しかったことがありました。『マツコ×モモコのすっっっごい大阪 仲良し2人のおまかせ旅』という番組に携わったときです。
制作部、PRマーケティング部と話し合いを重ね、いろいろな打ち手を施した結果、高視聴率を記録。皆さんが各署から称賛されるところを見て、私も心が満たされました。
それと同じくらい嬉しかったのは、後日「増井、ありがとね」と関係者の方々から感謝の言葉をいただけたこと。
やっぱり、感謝をされると嬉しいのは私も同じ。かかわる人が多い分、そんな喜びをたくさん感じられるのも、編成の魅力です。
学生時代の友人や会社の同僚と食事に出かけたりしながら、ほとんどは家族と一緒に過ごしています。ユニバーサルスタジオジャパンの年間パスポートを購入して、多い時は週に1回の頻度で朝から晩まで家族でUSJで過ごしヘトヘトになったこともありました。
最近は子どもがヒーローごっこにハマっているので、敵役として1日に10回は倒され続ける日々です。そうして仕事を忘れて家族との時間を満喫することでリフレッシュしつつ、さらには思わぬ視点で物事を見ることもできるのでそれがまた業務に生かされるときもあります。
このWebサイトをご覧の方のなかには「周りの人を支えるほうが、自分には合っている」という方もいるのではないでしょうか。そのような方に、編成は絶好のポジションです。かくいう私も、そんなタイプ。
実際に働いて発見したのは、自分が主役にならなくても、主役と同じような喜びをたくさん感じられること。縁の下の力持ちタイプの方、ぜひ、エントリーすることをオススメします。