Q1あなたの仕事を教えてください。
関西ローカルの情報番組の進行や全国ネットのバラエティでMCアシスタントなど、毎日活動の場所や時間、内容、求められることが目まぐるしく変わるのがアナウンサーの仕事です。
たとえば東京で収録している『プレバト!!』は、確実な進行と機転を求められる現場です。収録の前日に送られてくる台本を読み込み、当日は7:00発の新幹線に乗ります。10:30頃スタジオに到着するとすぐに制作スタッフと打ち合わせ。11:00からリハーサルを行い、12:30に昼食とメイク、13:45にはスタジオへ入り出演者の皆さんへご挨拶をします。14:00から放送2本分を収録し、終了は19:00頃。大阪に戻るのはだいたい23:00になるので、体力をかなり消耗する一日です。集中力を切らさずバランスをとることが重要になります。

一方、ニュースのリポートでは判断力や情景描写のスキルが求められます。ある政治家が演説中に襲撃される事件が起きたとき、私はすぐに現場へ向かいその状況を生中継で伝えました。混乱のなかでも正確な情報が何かを見極め、目の前に広がっている景色や匂いなど自分の感じたことを肉付けする。準備の時間を十分に取れないケースも多いですが、冷静にわかりやすく伝えることを心がけています。
担当する番組は放送エリアもジャンルも多種多様ですが、共通するのは「言葉に気持ちが映し出されること」です。自信を持って伝えているか、本当に楽しんでいるか、嘘をついていないか、その迷いや葛藤は声に乗ります。自分の決断や信念が、ありありと言葉に表れる仕事でもあるのです。
Q2仕事のやりがいはなんですか。
最もやりがいのある仕事のひとつが『サタデープラス』の「ひたすら試してランキング」。私が忖度なしであらゆるジャンルの製品を使い比べ、食べ比べ、独自のランキングを発表するコーナーです。
このコーナーが始まってから約5年が経ちますが、最初は製品の長所や短所をストレートに伝えることに大きな戸惑いを感じていました。
悩みながらの日々でしたが、本音で伝えることでメーカーの担当者や視聴者の皆さんから「サタプラのおかげで売上が上がった」「サタプラのおかげでいい商品に出会えた」と感謝の言葉をいただけるようになりました。影響力のある仕事だということを改めて痛感しています。これからも商品をつくる方々へのリスペクトを忘れず、本心からの感動を伝えていきたいです。

Q3これからチャレンジしたいことは?
常に自分をアップデートできるのが、MBSの良さだと思います。半年前の自分と今の自分を比べると、確かな成長を実感できます。成長のきっかけはさまざまですが、仕事を通じて多種多様な方たちと出会えることは大きな要素のひとつ。
地域密着型から全国ネットまで幅広く番組を手がけるMBSだからこそ、多くの価値観に触れる機会があり、そこで出会う人々の情熱や信念に胸を打たれる毎日です。

生まれ育った関西で成長できることも、私にとっては大きな喜びです。視聴者の方から「応援しているよ」と声をかけていただけると、日々放送を通じて発信していることがしっかりと届いているんだと嬉しくなります。
私の目標は「この人の言葉なら信じよう」と思ってもらえるアナウンサーになること。バラエティも報道も、それぞれに大切な役割がありますが、テレビ、そしてアナウンサーの一番の使命は、災害や緊急時にどれだけ命を守れるかだと考えています。
日々の仕事を通じて自分の言葉に力を宿し、もしものときのために伝える力を磨き続ける――その覚悟を持って、これからも歩んでいきます。
休日の過ごし方
まずはしっかり休むよう心がけています。アナウンサーの仕事はとても楽しいですが、常に気を張っているため体力も気力も使います。先輩から「心も身体も休めることが大切だよ」と教えてもらい、休息の大切さを意識するようになりました。
休日は、友人や家族、アナウンサーの後輩たちと遊ぶことが多いです。後輩たちとは夏にBBQをしたり、仕事終わりにみんなでUSJのハロウィーンイベントへ行ったりします。自宅で大好きなゲームをしたりアニメや映画を観たりひたすら寝たり、のんびり過ごすこともあります。特別なことをしなくても、気の向くままにリラックスできる時間が一番のリフレッシュです。
Q4MBSにピッタリな人は?
MBSの人たちはみんな、目の前のことに本気!私たちアナウンサーも、伝えることと本気で向き合っています。
一歩一歩、ゆっくりでも挑戦し続けることで新しい景色が見られる。そこに喜びを感じる方なら、きっと楽しみながら働けます。やりたいことがどんどん見つかっていくと思いますよ!

目の前のことに
本気になれる人!