『潮干狩りの必勝法はクマデの大きさ?手の感覚?』子どもの歓声が聞こえる海岸が戻る「めっちゃでかいやん」兵庫・新舞子海岸を定点観測

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       潮風と磯の香りに誘われて。西日本有数の遠浅で知られる兵庫県たつの市の新舞子海岸。潮が最も引く時間帯には500m先まで広大な干潟が現れます。“コロナ明け”のにぎわいはどうだったのか?ゴールデンウィークに潮干狩りに訪れた人たちを定点観測しました。

      『道具派』も『手の感覚派』も夢中で潮干狩り!

       カメラを向けたのは4月30日。この日は、あいにくの曇り空。でも、午前10時のオープンとともに、数百人のお客さんが一斉に海へ。
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       (兵庫県太子町から来た家族)
       「(まあまあとれていますね?)がんばりました」

       毎年、家族で潮干狩りに来てるんだって。

       (兵庫県太子町から来た家族)
       「(Q潮干狩りなにが楽しい?)とれたらうれしい」
       「ガリッという手ごたえやな」
       「(Qお父さんどこ?)お父さんあそこ。ガチ勢やから」
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       (お父さん)
       「やっぱり道具やね。3000円」

       お父さん、ホームセンターで購入した大きなクマデで貝を次々と見つけ出します。

       (お父さん)
       「おるで、ここおるで。楽勝ですわ」
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       兵庫県加古川市から6年ぶりにやってきた夫婦。こちらは、手の感覚で勝負です。
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       (加古川市から来た夫婦)
       「手の方がわかりやすい。手の方がアサリがたくさんおるとかわかるかなと。コロナがましになったから来たというのもありますし、久しぶりにたまには行ってみようかなと」
       「やっぱり酒蒸しとか、バターであえてもいいし」
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       気温16℃と少し肌寒い天気ですが、アサリへの熱い思いが勝っているようで…。

       (加古川市から来た夫婦)
       「(Q服ビシャビシャですよ?)でも結構動いてるんで暑いです。…やっととれた。めっちゃ小さい」

       新舞子海岸ではシーズン中、アサリとハマグリを撒いています。簡単に貝を見つけられるから子ども連れに人気だそうです。

      「家族のおみそ汁に入れたい」小学生、初めての潮干狩り

       兵庫県姫路市から初めて潮干狩りに来た、小学4年生の岡悠太朗くん(9)。

       (岡悠太朗くん)
       「あっ見つけた。結構大物だぞ。周辺に結構いるんですよ、1個見つけたら。(Q何個とれたの?)2個。あ、3個や。(Qあと何個とるの?)あと3個。家族3人やから1人2つずつ、おみそ汁に入れてあげたいから」

       アサリが入ったみそ汁を家族みんなで味わえるかな。

      テーブルいっぱいのお弁当!

       お昼になりました。海岸にある海の家はお昼ご飯を食べる人たちでにぎわっています。
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       (大阪市から来たグループ)
       「(Qたくさんお弁当作ってますね?)彼がぜんぶ作ってくれました」

       大阪市から友達とやってきたグループ。弁当箱の中には唐揚げに焼きそば、ハンバーグ。子どもが大好きなメニューを独身の男性が1人で作ったんだって。
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       (弁当を作った男性)
       「女子なんで。1時間ぐらいですよ。夜の12時ぐらいから作って1時ぐらいまで」
       (子ども)
       「(Qお弁当おいしい?)おいしい」
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       ここ数年、新型コロナウイルスの影響で潮干狩りに来る人が減っていました。だから地元では“今年こそ”という思いが強いんだそうです。

       (御津町新舞子観光協同組合 田淵あずささん)
       「前のような忙しさが戻らないんじゃないかと組合員も心配していましたけれど、予約が殺到していますし問い合わせも殺到していますし。子どもの歓声が聞こえる新舞子に戻りつつあると思います」

      天然マテ貝がとれる干潮「とり方にびっくり」

       この日の干潮時刻は午後2時半。昼をまわると急速に潮が引き始めます。午後2時、あっという間に沖の方に干潟が現れました。ここからが新舞子海岸の真骨頂です。実はここ、大きく潮が引いた時間帯にだけ天然のマテ貝がとれるんです。
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       砂の表面をかきとると現れる穴。ここに、マテ貝が潜んでいます。穴に塩を入れると塩分濃度の変化に驚いて貝が出てくるのです。
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       大きなマテ貝をとった子どもに、周囲から「すごい。めっちゃでかいやん」と歓声が上がります。

       (初めてマテ貝とりを体験した人)
       「とり方にもびっくりですし、こんなに大きいのがとれると思っていなくて、すごく楽しいです」
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       手慣れた様子の家族も。次々とマテ貝をとります。
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       バケツの中を見せてもらうと大漁です。

       (マテ貝をとる家族)
       「去年はあまりマテ貝がとれなくて、今年はいっぱいとれてうれしい。妹も弟もめっちゃ貝が好きやから」
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       この日の夕食はマテ貝のバターソテー。おいしくて兄妹で取り合いになったんだって。

      小学4年生の潮干狩りの成果は?

       午後4時、再び新舞子海岸。営業終了です。姫路市から来ていた小学4年生の岡悠太朗くん。家族で食べられるくらい貝はとれたのかな?
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       (岡悠太朗くん)
       「そろそろ帰ろうというところにハマグリがめっちゃあって。(Qどうやって食べる?)みそ汁。みそ汁だよな、やっぱり」

      「海の生き物に触れて楽しんでもらうため」観光組合は明日に向けて準備

       観光組合の人たちは、これからもうひと仕事。砂浜にアサリとハマグリをまんべんなく撒いていきます。あしたもみんなに思いっきり楽しんでもらえるように。
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       (御津町新舞子観光協同組合 岩村義孝さん)
       「アサリはもちろんのことやけど、魚とかいろんな生き物がいるじゃないですか。そういうものに触れて楽しんで、家族でワーワー言ってほしいなという思いが一番ですね」

      とれたアサリはみそ汁とパスタに

       取材後、悠太朗くんのお母さんから料理の動画が送られてきました。メニューはやはりアサリのみそ汁。そして、アサリのパスタです。

       (悠太朗くん)
       「アサリと春キャベツが麺に混ざっておいしいです」
       (悠太朗くんたち)
       「新舞子最高です。また来年も行きまーす!」

       初めての潮干狩り、いい思い出になったようです。

      2023年05月04日(木)現在の情報です

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