MBS(毎日放送)

「出発地点が郊外」が人気の秘訣?バスツアーが高齢者を中心に話題...旅行業界50年以上の添乗員『年配の方々は都心まで出てくるのが大変』 全国旅行支援の"延長"も人気を後押し

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE

 夏の旅行の予定は決まっていますか?JTBによりますと、今年の夏休みに国内旅行する人は7250万人になる見通しで、これは前年と比べて16.9%増。コロナ禍前と同水準まで回復する見込みだということです。そんな中、郊外から出発する「バスツアー」がいま人気のようです。

 7月9日(日)午前8時。大阪府の郊外・交野市の駅前から1台のバスが出発しました。このあとも、枚方・高槻で次々とツアー客が乗りこみ、この日の参加者は高齢者を中心に39人。
b4.jpg
 (たびぱる 添乗員・中尾あや子さん)
 「この度は『若狭で食すアワビづくし・ウニづくし』のツアーにご参加いただき、誠にありがとうございます」

 添乗員は、18歳からバスガイドを始め旅行業界50年以上という中尾あや子さん。中尾さんのファンで参加する人も多いというこのツアーですが、他にも理由が…。

 (たびぱる 添乗員・中尾あや子さん)
 「『旅行支援』が一部延長となりまして、多くの方々が集まってくださったおかげで…」

 今年1月から再開された「全国旅行支援」は6月末で終了する予定でしたが、7月以降も延長している都道府県が結構あります。その1つが福井県です。
b7.jpg
b8.jpg
 午前11時半。ツアー客は美浜町の海が見えるレストランに到着。まずは腹ごしらえです。せいろ蒸しや生ウニなど豪華「ウニづくし膳」か、アワビステーキを始めとした「アワビづくし膳」、どちらかを選ぶことができます。
 
 (『アワビづくし膳』を選択したバスツアー参加者)
 「おいしい!やっぱりスーパーと違います」

 妻はウニを選択、夫はアワビをチョイスしたご夫婦がいました。理由を聞いてみると…。

 「交換できる、半分ずつ。そういうこと」

 今回のツアー、通常は1万3725円(税込み)のところ、福井県の旅行支援が適応されて1万980円(税込み)。さらにこの日は、おみやげなどに使える1000円分の地域クーポン(平日なら2000円・福井県限定)もつきました。
b15.jpg
 午後1時。バスツアーが向かった先は敦賀市内の海鮮市場「日本海さかな街」。お昼にアワビを堪能した男性はおみやげに縞ホッケを購入するようです。

 (店員)「(ホッケ)1枚1300円で、1枚1000円(にします)。2枚なら1800円に」
 (男性)「2枚いく」

 1枚1300円のホッケを2枚で1800円にしてもらい、1000円分のクーポン券を使うと、800円でおみやげを買うことができました。
b18.jpg
 お得感たっぷりのこのツアー。出発地点を都心から少し離れた郊外に設定している点が人気の秘訣だといいます。

 (たびぱる 添乗員・中尾あや子さん)
 「他には河内長野・富田林・藤井寺発もあるんです。あとJR久宝寺・近鉄八尾・八戸ノ里(東大阪)発。とにかく年配の方々は電車を乗り継いで難波とか大阪(梅田)へ出てくるのが、乗り換えが大変で」
b17.jpg
 午後2時半。ツアーの最後は滋賀県長浜市の「黒壁スクエア」に立ち寄りお散歩タイムです。

 (バスツアー参加者)
 「楽しかったです。お昼もおいしかったし。居眠りしててもちゃんと連れて行ってくれる」
 「今度はね、『星空を見るツアー』があるんですよ。それに参加予定しています」

 午後3時40分。バスは帰途につき、日暮れ前にはそれぞれの最寄り駅に帰って行きました。

2023年07月10日(月)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

【相次ぐ竜巻注意情報】東京や大阪、京都や兵庫などに相次ぎ発表 もし竜巻が来たらどのように行動すれば?竜巻研究に日本人が貢献

2024/07/22

『ドクターイエロー』ファンの3歳男児が実物と初対面「かっこよかった」 一緒に見に来た父親「感動。僕の方がテンション上がっちゃいました」

2024/07/22

東京都知事選 ふわっとした民意つかんだ「石丸現象」メディアに突きつけたもの

2024/07/22

「本当に大切な存在だった。奪わないでほしかった」遺族が法廷で悲痛な叫び 高速道路で取締り終えた警察官 「ながらスマホ」運転のトラックに跳ね飛ばされ「即死」 被告はYouTubeを視聴 衝突3秒前にも画面をタッチ

2024/07/20

室内に『大きなシマトネリコ』植えた家 東京都内、限られた予算...狭小住宅を克服した秘策は4人家族のシンボルツリー【住人十色】

2024/07/19

【カツめし】秘伝の味を守る達人技光る!行列のぎょうざ専門店 三重・伊勢市『ぎょうざの美鈴』

2024/07/18

5歳男児が「女の子おっぱい」とネット検索、言葉を失った母 専門家「言い分を聞き本人に納得させて『これはダメよ』と」

2024/07/18

子どもへの性暴力を繰り返した男性...外出時に子どもと出会ったら『目を閉じる』生活 一方、5歳のとき性被害を受けた女性「私と同じ思いで何十年も生きてほしくない」【当事者の証言】

2024/07/18

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook