リセット 9月30日

あらすじ

 知子(鈴木保奈美)は、40代の専業主婦。夫・浩之(寺脇康文)とは高校時代からのつきあいだったが、家族には距離を感じ、退屈な日々が続いている。ある日知子は、TVの中の人気アイドル・シオン(東出昌大)が、同級生・花房絢の生き写しであることにびっくりする。あれから30年近い月日が流れているのだが。不思議に思った知子は、久しぶりに同級生の晴美(坂井真紀)に電話をかける。驚く知子に取り合わない晴美。水商売で働き、かつかつの生活を続けている晴美は、生まれ変わったら、とにかくお金持ちと結婚しようと願っていた。そのシオンをマネージメントしているのが、同級生の薫(高島礼子)だ。仕事が出来る薫は婚期を逃し、年老いた母・好恵(高橋惠子)の面倒を看ている。
 花房絢から連絡を受けた知子は、「タイム」という喫茶店に招かれる。知子は店の中で、薫と晴美に出くわす。二人は別々にシオンに呼び出されていた。シオンは自分が花房絢と同一人物で、年をとらない存在だと告げる。17歳の自分に戻って、人生をやり直さないかと提案するシオン。
 シオンに「リセット」のチャンスを与えられた彼女たちは、内面はそのままに、それぞれ女子高生の知子(志田未来)、薫(桜庭ななみ)、晴美(山谷花純)に戻る。当時かなえられなかった願いを実現するうちに、彼女たちの意識に微妙な変化がおこり始め・・・。