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大阪シン・インバウンドは『中国→韓国・東南アジア』にシフト?...ホテルはイスラム圏の客対応など「お客様が喜ぶことを勉強しなければ」

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 かつて爆買いの聖地だった大阪・ミナミ。外国人観光客が多く戻ってきていますが、中国人観光客の姿は見られません。中国からのインバウンド客がいない今、大阪の街はどうやって稼いでいくのでしょうか。

外国人観光客が戻ってきたミナミ…しかし中国人の姿は見えず

 かつての賑わいが戻ってきた大阪・ミナミ。
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 外国人観光客の姿も多く見られますが、以前との大きな違いは、中国本土からの観光客の姿が見えないことです。

 (Qどこから来ましたか?)
 「韓国」
 「香港」
 「スウェーデン」
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 コロナ禍前の2019年、大阪では過去最高の外国人観光客数1231万人を記録(大阪観光局による推計値)。その45.8%の564万人が中国人観光客でした。しかし、中国で海外旅行が大幅に緩和されたものの、団体旅行のビザの規制があり、まだ日本への渡航は大幅に制限されています。

観光案内所「韓国人が8割。東南アジアの人も」

 中国人観光客のいない大阪のインバウンド事情はどうなっているのか?2月7日午前10時。取材班が南海なんば駅にある観光案内所に行ってみると、並んでいる外国人観光客は…。

 (難波観光案内所 阪口寿子さん)
 「圧倒的に韓国の方が、こちらにお越しいただく(外国の)方の8割くらいを占めています」

 ここでは英語・韓国語・中国語に対応していますが、この日の行列は全員韓国人。観光案内所にも中国人は今はほとんど来ないといいます。
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 観光案内所を利用するインバウンド客はコロナ禍前を上回っているといいますが、ではいったいどこの国から来ているのでしょうか?

 (難波観光案内所 阪口寿子さん)
 「フィリピンですとかマレーシアですとか、シンガポールといった東南アジアの方も。クリスマス休暇であったりとかスクールホリディもありますので、12月から1月にかけて東南アジアの方々もたくさんお越しいただいておりました」

 実際にミナミの飲食店「お好み焼 美津の」の前にいた人たちに話を聞くと、アジアだけでなく欧米などさまざまな国の観光客の姿がありました。

 (シンガポールからの客)
 「日本の食べ物が好き。文化も」

 (カリフォルニアからの客)
 「1年前に結婚した」
 「日本は(コロナで)クローズしていたから、(新婚旅行を)待っていました」

シン・インバウンド客は何にお金を使う?

 中国人中心だった大阪のインバウンドがすっかり様変わりしていて、ドラッグストアでの爆買いも今は見られません。
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 では、シン・インバウンド客たちは一体何にお金を落としてくれているのでしょうか?

 (スイスから来た人)
 「お土産のほとんどがジブリになる。すごくファンで、カバンいっぱいにジブリのお土産を買う」

 (トルコから来た人)
 「日本のお菓子。可愛いお菓子。子どもたちのために買った」

ホテルでは『さまざまな宗教の客にあわせ食事メニューなど拡充』

 大阪のホテル「道頓堀ホテル」もシン・インバウンドに対応を進めています。

 (道頓堀ホテル 顧萍セールスマネージャー)
 「多言語の方がいらっしゃって。非常にうれしくて、毎日いきいきしています」

 このホテルグループは、コロナ禍で系列ホテル4つを閉めていた時期もありましたが、去年からようやく通常営業に戻りました。
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 中国人観光客が最も多い顧客でしたが、イスラム圏などさまざまな宗教の客にあわせて食事のメニューを追加し、お祈りができるように準備も整えました。

 (道頓堀ホテル 顧萍セールスマネージャー)
 「向こうの国の方の文化をもっと知って、接客上で気を付けなければいけないこととか、お客様が喜ぶようなことを私たちは勉強しなければいけない」

 大阪の街は脱・中国人観光客にむけてじわり舵を切り始めています。

2023年02月09日(木)現在の情報です

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