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佐々木浩介役 前川泰之


秘密を抱え、心を閉ざす寡黙な浩介を演じる前川泰之さん。
爽やかな笑顔がキラリと光る前川さんは、実は浩介のように何かを秘めた男性役に憧れがあったそう。やりたかった役を演じる前川さんにドラマの魅力をお伺いしました。

ドラマ出演が決まった時の感想をお願いします。
お芝居の仕事を始めてから今年4年目に入ったところなんです。今回、浩介の役をいただいて、これだけの分量(出演時間)を出させていただくことが初めてに近いし…。昼ドラという長いスパンでやる仕事という意味で台本を読んだ段階で凄く何かを抱えている男の役だったので、難しいって感じました。でも、同時にそれだけ重要な役をいただいたことに関してのプレッシャーを感じつつも、これまで役者の仕事をやってきた中でもっと芝居にどっぷり浸かりたいという風な思いが強くなってきましたね。モデルから転向して、ようやく頭の中が役者として働きだしてきたんです。もっとあーしたい、これ試したいとかいう思いが強くなりました。周りからは、しんどいよとか言われましたが、これだけ芝居に浸かれる時間があるのはもの凄くありがたいことだなと思いました。

役が決まって何か取り組んだことはありますか?
僕自身は、まったく吸わなかったのですが、浩介がタバコの似合う人というか愛煙家のイメージだったので本当にタバコを吸い始めてみました。今までも仕事でタバコを吸ってと言われたことがあったのですが、お断りしてきていたんです。でも、今回はタバコの必要性を感じて。もの思いにふけるシーンとかタバコあると雰囲気出たりするかなと思いましたし。これまでも、いずれ(吸うことが必要になる)と思っていました。その“いずれ”が、今回でしたね。試しに1〜2本吸ってみたら本当気持ち悪くなってしまって…(涙)でも、タールは低めの2ミリグラムです。正直、今ではドラマの収録が終わってタバコを辞められるのか心配な位普通に吸ってますね。休憩中とか、喫煙所行くとそこで“タバコ仲間”が出来たのも楽しかったです。収録が終わったら禁煙開始です。出来るかなぁ(笑)

浩介という人間をどう感じましたか?
若干僕よりは年上の設定だし、子供もわりと大きいのでその辺のイメージが初めは少し難しく感じましたね。でも、浩介という人間は、僕がずっといつかやりたいと思っていた役の一つなんです。無口で何かこう、腹にいちもつ抱えてる男みたいのをいつかやってみたい。そして、無口な男っていうのに凄くかっこいいイメージがあったので、入るとっかかりとしては凄く楽しみにしていました。

浩介と前川さんの共通点はありましたか?
浩介は内に内にいくし、一人でしょっていくような抱えるタイプ。でも、僕の場合は正反対で今まで知り合った方々に支えてもらいながら、何かあると誰かに相談したりとか人との付き合いで今までやってきたと思っているんです。それが、自分が生きていく中で大事なポイントだと思っているのでその辺はちょっと違いますね。でも、浩介の人を思う気持ちとか、周りにいる人間を大切に思う気持ちが共通している…って言うとなんか自分を上げているみたいですよね(笑)でも、僕も周りの人間を大切に思う気持ちは一緒です。その表現や行動が違うっていうわけだと思います。周りに浩介みたいな人がいたらほっとけないですね…。

演技をする上で気をつけていることは?
現場に入りたての頃とかに、アクションしたくなる気持ちが動いちゃったり目線が動いてしまったりしていたんですけど、なるべくそういうものを抑えようと努めましたね。静の演技というか。そこを抑えていくことで芯の強さだったりとか、浩介が気持ちを抑えているっていうのが表現出来ればと。プロデューサーの方や監督の方からアドバイスをいただいたところでもあるし。浩介の動きや考えていることを抑える

撮影中、苦労されたことは?
う〜ん。それは日々ですね(苦笑)現場で、どうしても他のキャストの方とかと楽しくやりたいっていう気持ちがあるんですけどそれをやり過ぎちゃうといきなり浩介になれないというのが難しかったですね。自分でコントロールしてやっていくしかないなと思ってましたね。あとは、セリフ。無口なんでセリフが長いとかいうよりも「・・・」が凄く課題でした。どう表現しようかと。ものをしゃべっているほうが、ものを伝えやすい感じがするんですけどリアクションで出すっていうのは苦労しているところですね。「・・・」ほとんどですからねぇ。でも、台本を読み込むことで浩介の感情が動けている感覚を僕は今回の現場で味わえている気がしているので、そこは凄く成長させていただいているところだと思います。

現場が凄く仲良しと聞きましたが?
あぁ〜それ本当そうなんです。僕ちょっと撮影期間が空いた時があったんですけど、現場に行かないのが淋しくって…。ムードメーカーは尾美さんですね! 凄く和ませてくれますし、おかげでみんな楽しくやっていると思いますね。

ロケ先でのおもしろエピソードを教えてください。
目に入る虫の話! ちはるさんと2人で結構大切なシーンを撮る日があったんですよ。だけど、コバエみたいな虫がスタッフ全員の頭の上に5匹位ずついたんですよ。人によっては、その虫が目に入ってしまうんですよね。僕とちはるさんの顔が接近して、凄く大事なことを言っているのに、ちはるさんの目にコバエが入ってるんですよ(笑)その状態で芝居を続けなければいけなかったんですよ。最初のうちは目にコバエが近づくだけで「うわぁ〜!」って払いよけてカットになっていたんですけど、終いには、1匹位我慢できますみたいに、2人ともなってて(笑)おもしろかったですね。

では、最後に視聴者の方々に一言。
初恋とか甘酸っぱい、淡い思いとか人を思いやる気持ちを感じられるドラマだと思います。浩介に関しては、心を閉ざし抱え込んでいたところから変わっていくその過程が描かれているので、前向きな気持ちになってもらえたり、感じていただけたらよいなと思います。そして、前半は山、後半は海というきれいな景色も楽しんでいただけたらと思います。

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